「あごを広げて歯を並べる歯科矯正」です。歯科の矯正治療には口腔外科、補てつ科、保存科と、それぞれの側面から考えられた三つの方法があります。
口腔外科での矯正は、上下4本の歯を抜いて、歯の生えるスペースをつくろうという考え方で進められます。しかし、本来なら普通に並ぶことができるはずの歯を抜いてしまうこと、また歯を抜いてできたスペースと必要なスペースが必ずしも一致しないことなどがデメリットとして考えられます。
補てつは歯を削って歯並びを変えます。新しく作った歯が壊れてしまうことや、長年の使用で本物の歯とのバランスが悪くなってくることもあります。
このように、抜いた歯、削った歯は二度と元には戻らないため、私ども保存科の歯科医師が行う矯正は、「歯は抜かず、歯が正しく並びきらない小さなあごを、正しい位置に歯が並ぶ大きさまで広げる」という方法です。
床矯正で使用する装置は簡単に取り外すことができます。
これは床矯正ならではの利点であり、食事や発音障害を生じる場合(国語や英語の授業、勤務に支障がある場合など)は取り外します。
装着時間が多いほど治療は早く終了しますが、1日に12時間以上装着していれば治療は可能です。
1.抜歯をしない治療を大前提としています。
2.金銭的負担をできるだけ少なくしたいと考えています。
(通常の矯正は口の全体を1単位として考えますが、床矯正では、上のあごか片方だけの治療も可能で費用も10万円以下ですむ場合もあります。)
3.床矯正装置は取り外し可能なので、患者さんの生活環境社会環境に合わせて設定できます。
(学校、職場へ行くときは、外せます。)
4.見かけ上の歯並びを良くするだけでなく、どれだけ噛めるかという機能を重視しています。
5.早期の治療開始が大切ですが、成人ももちろん治療可能です。
6.抜歯していきなりワイヤーをつける矯正と比較して、痛みも少ないです。